ヘリコバクター・ピロリ菌とは
ピロリ菌感染は特別に珍しくはなく、感染者は国内で3500万人いるとの報告もあります。そのため、現在は、慢性胃炎の方であればピロリ菌検査・除菌に保険が適用されるようになっています。
自費での検査は当日15分ほどお時間があれば、簡易に判定できる尿検査をお勧めしており、保険外で1000円です。
ピロリ菌の感染経路
ピロリ菌感染のほとんどが、5歳以下のお子様への、お母様からの経口感染だと言われています。
近年の調査で、60歳以上に限ればピロリ菌感染率は8割以上と報告がありました。しかし、若い方にもピロリ菌感染が多く見られますので、胃や腸でのさまざまな病気の予防、またこれから生まれるお子様への感染経路を絶っておくためにも、ピロリ菌の検査・治療をお勧めします。
ピロリ菌検査の流れ
胃内視鏡を用いる検査
- 迅速ウレアーゼ検査(RUT)
- 組織検査
- 培養検査
胃内視鏡以外で行う検査
- 尿素呼気検査(UBT)
- 便中ピロリ抗原検査
- 抗ピロリ抗体検査(血液、尿)
ピロリ菌の除菌方法
二次除菌までは保険診療となります。
1次除菌(保険診療)
- 胃酸を抑える薬+抗生物質2種類(アモキシリン、クラリスロマイシン)
- 以上を1日2回、1週間服用
- 除菌率約93%
2次除菌(保険診療)
- 胃酸を抑える薬+抗生物質2種類(アモキシリン、メトロニダゾール)
- 以上を日2回、1週間服用
- 除菌率98%
3次除菌(自費診療)
- 状況に応じた薬の服用を行います。