症状:手足口病という名の通り、口の中、手のひら、足の裏などに 発疹や水疱が出ますが、いま流行しているものはお尻など全身にブツブツが広がることがあります。潜伏期間は3~6日で、熱は37~38℃程度で、発熱しない場合もあります。1~3日で解熱しますが、まれに脳炎を伴った重症例もあります。
感染経路:飛沫感染、接触感染、糞口感染(糞便から排出されたウイルスにより口を通して感染すること)により感染が拡大するので、以下に注意します。
●こまめな手洗い
●咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュ等でおおう(またはマスクをする)
●(集団生活では)タオルの共用を避ける
●おむつ交換も注意深く行う
感染力が強く、病児保育施設では隔離させることが望ましいです。
治療:残念ながら手足口病には「この薬を飲めば治る!」というような、特効薬はありません。
薬を飲むとしても、痛みを和らげる鎮痛剤などのみです。ケアをしつつ、自然に治癒するのを待ちましょう。
脱水症状にはくれぐれも注意しましょう。
口の中の発疹が痛むために、食事や水分を取りたがらなくなることがありますので、脱水症状を起こさないよう十分な水分補給を行い、柔らかく刺激の少ない食事を用意しましょう。
かゆみを伴うので、部屋を暖め過ぎないように、また直射日光を浴びないようにしましょう。
2015.08.29